螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

びっくりするほどナイトメア!

 鈍い音が、連続する。
「ヒィッ! 兄貴! 兄ゲフゥッッ!」
 次々と撲殺されてゆくカバライトウォリアーたち。
 実際、大人と子供ほどの腕力差があった。
 ――いくら銀河統一にあと一歩まで迫った連中っつっても限度があるわ!
 あと硬い。機動装甲服マジ硬すぎる。せっかく攻撃が通っても半々の確率で無効化される。
 胸板兄貴は歯噛みする。
 ――しくったぜ……
「うかつな突撃さえ仕掛けなければ……とでも思っているのかね?」
 マリーンの中隊長が、ウォリアーを斬り捨てながら嗤った。
「何ぃ!?」
「浅慮だな。仮に君らが拠点に立て篭もっていたとしても、結果は何一つ変わらなかったよ」
 そう、変わらないのだ。確かに、拠点の中で敵を迎え撃てば、先手は取れたかもしれない。だがその場合、突撃ボーナスの攻撃回数+1は得られない。加えて、もともとダークエルダーより遅いマリーンにしてみれば、「通行しにくい地形」による敏捷度ペナルティなど痛くも痒くもないのだ。
「先走って我々の前に現れた時点で、君らは詰んでいたのさ」
「……ッッ!」
 敗北感。
 それも、決定的な。
「も、もう駄目です兄貴! 逃げやしょう!」
「うろたえるんじゃねえ!!」
 一喝する。
 胸板兄貴は歯を食いしばった。
 ――ここでは、終われない。
 こんなところでは!

 閃光。
 滅紫の斬撃が、二人のマリーンを両断する。
「……ほう」
 悪鬼羅刹が、そこにいた。
「――決めた」
 石のような声で、胸板兄貴はつぶやいた。
 ――戦う。戦い続ける。
 命尽きるまで。
 いや、命尽きるとも!
「永遠に!」
 胸板兄貴は、感じていた。
 いまここに自分がいるということ。
 その意味を。
 脳裏に浮かぶは、アホ大将と女獄長。それからキャーキャーうるせえウィッチたちに、こらえ性のねえ三馬鹿ども。
 どいつもこいつもどうしようもねえ鳥頭だ。俺らがいなきゃあ明日をも知れねえ。
 ――ケッ、要するに俺はあれか。
 あのアホどもが好きなのか。
 あぁもう、いいさ。
 あいつらのための時間稼ぎができるってんなら、まぁいい。別にいい。
 諦めてやる。
「我ながらしょうもねえなぁ、まったくよぉ!」

 第二ターン終了!
「あ、兄貴ィー!!」
 リーヴァー三人組は、モノリスの影に隠れながら、胸板兄貴とウォリアーたちの凄惨な戦いぶりを眺めていた。
「どどど、どうするよ、兄貴がー! 兄貴がー!」
「落ちつけよ……やることなんて、決まってらぁ」

「あー……そっかぁ☆」



 ――めんどくさくなったのでつづくッッ!!
 昨日の執筆記録:ゼロ。
 今日の執筆記録:二十行ジャスト。
 借金が減らない……