螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

弱敵論

 『相州戦神館學園 八命陣』を進める。サブヒロイン三名のルートをクリアし、いよいよすべての謎が明らかになるっぽいメインヒロインルートに入ろうかというところである。本作には弱敵というものが登場しない。戦闘の根幹となる能力要素は全5レベル存在しており、主人公たちは当然ながら最初レベル1なのだが、敵は全員レベル4に至っている。よってまったく相手にならないのだが、敵役の一人の庇護下に入ることでどうにか数か月ほどレベル上げする余裕ができ、レベル2だか3だかにアップして、レベル4の敵役の一人にどうにか辛勝する、というのが、非常にざっくりと端折りまくったサブヒロインルートの流れである。つまりレベルの低い敵役、というものが一切登場しないのだ。ここがなにやら個人的には惜しく感ずる。本作の能力体系はけっこう複雑なものであり、覚えるのがちょい大変なのだが、ここに対する理解を深める意味でも、話の前半はレベル1〜3の敵との戦いを描いてほしかった(だいたい夢界六大勢力と言いながら各勢力の下っ端がまったく出てこないのでいまいち「勢力感」がない)。また、チュートリアル戦闘をする以外にも弱敵を出す意味はある。強敵を引き立たせる効果だ。底辺があって初めて頂点は成立する。比較対象があって初めて凄さヤバさは際立つ。ただし本作が弱敵との戦いを徹底して描かない理由もわかるし、納得できるのだ。だってつまんないんだもん。早く強敵すげーやべーってしたいんだもん。わかる。わかるぞおおおおお!!!!(本当にそんな理由なのかはこの際気にしない) 弱敵は出さなくてはならない。しかし弱敵戦はつまらない。この矛盾をどう解消すべきなのか。あー、なんか思いつかんから次回に続く。