螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

「おまえたちには一片の存在価値もない」


 ただの前線指揮官じゃねと思われていたが、違うのだ。他の五人は確かにそうなのだが、ミストバーンだけは明らかに違う。魔軍総司令ハドラーに対しため口をきき、「お前」呼ばわりをする。バーン様がもったいなくも臣下の前にお目見えになったときも、一番立場が上のはずのハドラーを差し置いて「一同ひかえよ!」とか言っちゃったりする。明らかに、その肩書とは裏腹の別格な立場の存在なわけだ。さておき、前線指揮官としても一応仕事はする。魔王軍幹部としての彼は冷酷かつ非情で策謀に秀でる感じのアレであるが、それだけの人物ではない。死に物狂いで己を鍛え上げた強者に対して敬意を払い、バーン様には誰よりも忠誠心が高く、そして本来反目しあってもおかしくなかったハドラーとの間にある、友情、などという言葉で片づけるには壮絶すぎる絆。ある程度方向性が決まっていてブレることのない他の人物とは違い、なんというか多面的で重層的なキャラクターなのである。冷酷だが、誠実。それは

 時間切れ。

(あぁ、また本調子が出ないな。咳が収まらぬ)