螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

ケイネス先生の聖杯戦争第五十四局面

f:id:beal:20180414231426j:plain

 さて、そんなわけで鍾乳洞崩落作戦が始まったわけだが、絵面的にはめっちゃ地味である。爆薬をランスロットがポイポイしてるだけだしな。地面を通じて伝わってくる爆破の衝撃を感じながら、舞弥はんはディルムッドに歩み寄る。いや、まぁその、崩落が成功すればディルムッドとは永遠にお別れであるわけでありますし? でもアタシそういうラブちっくな愁嘆場とか苦手なので書きませんけども、ねえ? なんかこういろいろあったのでしょう。ディムッドはグラニア一筋でしょうけんども、さすがに舞弥はんは邪険にできませんよ。はっきりいって勝利の女神と言っていいくらいの貢献をしてくれた。雁夜おじさんは苦悶に身をよじってそれどころじゃないし、先生は「はぁーやれやれまったく」って感じで後ろ向いてる。でまぁ、ともかくディルムッドとのお別れを済ませて元のキリッとした感じに戻った舞弥はんであるが、不意に目をすがめる。「泥が、沸き立っている……?」その言葉に先生とディルムッドは大穴のふちから下を覗き込む。確かに沸き立ってる。ていうか蠢いてる。聖杯の自己防衛反応か? いぶかしんでいる一同だが、その瞬間、まったく唐突に足元の地面が崩れ落ちた。先生は月霊髄液で崖にしがみつき、事なきを得る。舞弥はんはディルムッドが突き飛ばして安全域まで後退。雁夜おじさんは胴に水銀の流体が巻き付いていた。先生の咄嗟のファインプレーである。しかし――サーヴァントの二騎は墜落する。しかしもちろん、即座に霊体化して泥に落ちるのは免れた。やれやれ危ないところだった。泥の浸食は全方位に進む以上、穴は円筒形ではなく底に行くほど広がってゆく形状になっていたようだ。しかしそこでケイネス先生、非常にマズイことに気付く。爆薬がすべて泥に落ちてしまった。