螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

わからない。俺には何もわからない

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 哲学的ゾンビわからない問題である。哲学的ゾンビとは、現象的意識を持たないが、機能的意識を持っているがゆえに、見た目は普通の人間と変わらないふるまいを行う存在である。そこに「君はクオリアがないね?」と質問されたとしよう。このとき、当然ながら機能的意識が正常に働いている哲学的ゾンビ氏は自分にクオリアがないことをきちんと理解しているが、しかし「いや、なにゆうてはるのあなた。わいクオリアありますがな」って言うことになる。さもないと哲学的ゾンビとは言えないからだ。しかし、これはつまりゾンビ氏は意識的に嘘をついたということになる。なぜだ。哲学者の偉い先生たちはこの疑問は完全スルーである。当然だ。哲学的ゾンビはただの思考実験であり、お前そんな、嘘ついた動機とかどうでもいいのである。だがフィクションの登場人物としてジアドくぅんを描く以上、その心理機序の謎は避けて通れないのだ。そもそも論として「現象的意識がなくて機能的意識はある存在」が常人を完璧にエミュレートするなど不可能ではないのか、と思ったりする。内心が存在しないにも関わらず、存在しているように振る舞うジアドくぅんの機能的無意識は、なぜ、なんのために機能しているのか。これは奇しくもジアドくぅんが作中で感じている疑問とまったく同じである。

 

 時間切れ。

 

(そして哲学的ゾンビは疑問を感じたりするのか? その解決に動いたりするのか?)