螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

ムキムキビンビン丸!!!!!!!!!!!!!!

『なァ、ヤビソー……オレ、もう無理しなクていいノか……?』
「一旦眠ってから考えよ。」
 そうして総十郎は、無造作に、気負うことなく、軍刀を押し込んだ。
 一直線に力を込められた切っ先は、宝玉を砕き、内部の脳髄を刺し貫く。
 その、瞬間。
 闇が、溢れ出した。
『……もウ……抑えなクて……いいのカ……? モう……我慢シなくて……いイのか……?』
「――ッ!」
 飛び退る。
 魔導大剣を中心に、黒く蟠る何かが、広がっていった。
 形状が、よくわからなかった。
 それは光を一切反射せず、遠近感も質感もなく、ただグネグネと蠢いていた。
 視界に空いた、黒い穴。
 そうとしか表現できないものが、そこにある。
 それは音もなく屹立し、明王のごときシルエットを形作り始める。
『……一切……寂滅……色即……是空……』

 だからつまりなんであるか。仏教的論理を、ヌミノースの中に叩き込まれたヴォルさんは、なんか仏教パワーでムキムキビンビンになったわけだ。あのー、あれだから、脳髄破壊するのがトリガーというか、アレはコレが発動するのを抑える拘束の役割を果たしていたから。まぁゆうてここからさらに長々と続けるつもりはない。次の激突で終わりであろう。そして仏教パワーでムキムキビンビンになったヴォルさんは、仏教理屈をこね繰り返して新たな必殺技を良い感じにアレするという選択肢が与えられたわけだ。どうするか。「縁起」という考え方がある。因果関係のことだよ!!!! これをなんかいい感じにアレして、……エッ? 因果逆転なの? ゲイボルグなの? それはやめようよ……あぁ、どうすれば。どうすればいいんだ。そして総十郎はどう勝てばいいんだ。わからない。思いつかない。仏教の教理を理解する必要があろう。あのー、すべての苦しみは無明から発するんだよ!!!! だからなんだよ!!!!! どうすりゃいいんだよ!!!!! 適当なことばっかぬかしやがってふざけるな殺すぞ!!!!! そしてうんうん唸っていたら今日も虚無だよ!!!!! 滅べ人類!!!!!! 『ラギッド・ガール』を読み始めた。えー、ほ

 

 時間切れ。

 

(本作は『グラン・ヴァカンス』の前日譚みたいな内容であるが、そもそも『グラン・ヴァカンス』についてブログで一切触れてなかったな……)