螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

しかし仏教に開眼したオークって、人類史上俺が初めて描くんじゃないだろうか

『……一切……寂滅……色即……是空……』
 止めを刺したのではない。解き放ったのだ。物質として存在していた悪鬼の脳髄は、ヴォルダガッダという存在を一定の規格に繋ぎ止めておくための楔のごときものであったのか。
『生きる限りオレたちは苦しむ……苦しむことに意味なんざねえ……眼をひらき、智を生じ、寂静と証知と等覚と涅槃に資する道……それが必要だ……』
「それは、何であるか。」
 八臂のうち二腕で降三世明王印を切り、残る六つの掌中に紅き神統器(レガリア)が出現する。
『オレは、もうすぐ消える……自分でわかる……依代であった脳髄を砕かれれば、いつまでも在り続けることはできねえ……テメーが何もせずとも、オレは消える……』
 造形も定かならぬ暗黒の顔面に、二つの裂け目が生じ、紅い眼光を放つ。

 ほんでな、今日は『仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ』を買って読んでたんや。あのー、なんかこう、仏教に不思議なしという言葉もありますが、マジで当たり前のことしか言ってねえなブッダよ……。それでホントに苦しみを克服できるのか??? 俺は正直懐疑的にならざるを得ない。まぁ、「中道」ですよ。何事もほどほどが肝心だね!!!! っていう。うん……いや……それはまぁ、そうなんだけどさ……もうちょっとこう……ないの……? ないのか……。で、どうするのか。当たり前であるが、ヴォルさんが元のパーソナリティを完全に無視して仏法野郎になっちまったのなら、そもそも戦いになどならないので、当然元の人格がメインで、そこに仏性が混じって新たな思想段階に至る、という感じにしなければならないだろう。その思想とは何か。あらゆる苦しみは生きることに起因する。仏教はこれに対して「適度に欲望を満たし、しかし満たし過ぎることなく理性的に過ごしなさい。さすれば苦しみからは解き放たれます」とか論じていたが、ヴォル仏教は「生きるから苦しむ? じゃあ死ねばいんじゃね?」になるというのか? うーん……死が救済とか凡庸すぎてオサレ値が全く足りない気がするな……どうしようか……まぁまだ最後まで読んでないんだけど、

 

 時間切れ。

 

(たぶんもう一番大事なことは言っちゃってるので、この後の展開で俺の認識が変わるというのは期待薄だな……)