わかりますか
ナシーヴの持つ剣がどういう形状なのか、お前ら誰一人として読解できてないことが判明したのでマジでクソめんどくせぇーけどよォ、僕がわかりやすく説明しますね。
奇怪な剣だった。
刃の寸尺は一般的な片手長剣と同程度、直線的な形も特に変わったところはない。
異様なのは革の巻かれた柄のほうだ。
長さは全長の三分の一以上。さらに柄頭と柄尻のそれぞれ反対側、剣身を外せば対称となる位置から、二本の棒が直角に伸びている。斜に傾ければ稲妻の象形文字にも見えた。
これはつまりどういうことかと言いますと、二本の棒が直角にですね、こう、柄から生えているわけなんですが、わかりますか、この直角というのはですね、棒同士が直角なわけではなく、いいですか、柄の名を借りた刃の延長線上に伸びる棒状のなんかに対して直角なんですね、つまり二本の棒と、棒に見せかけた全体の三分の一以上の長さを誇る柄、棒ではなく、による相克が直角という形で現出している稲妻の象形文字なんですが、わかりますか、簡単に言うなら二本の棒というのは棒というよりはもう柄って感じで、それが柄、これは刃の延長線上に伸びる全体の三分の一以上の長さを誇る方の柄という意味ですが、棒ではなく、これが点対称上に直角の、いや三次元空間的に言うなら線対称なんですが、話をわかりやすくするために点対称としておきますが、わかりますか、つまり二本の突起対メカ長い柄の破壊の稲妻が直角で象形文字。