螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

ブロク更新なんかしてる暇ねえよ!

 本当はあります。
 明けましたね。
 なんか2006年ベスト小説でもやろうかと思いましたがめんどいからやめました。
 2006年はいつになく大量の本を読みまくったので、記憶があやふやです。
 ボケのはじまりです。
 クリントンはいつ辞任しますか?


 でまー、やっぱりやります。
 やらねえよ! やります。
 つっても順位つけるとかマジ心苦しいので、適当に語るだけ。


・『十兵衛両断』
 最大級の衝撃作でした。オカしいくらい面白いです。アンリアルなギミックを物語の推進剤および起爆剤として盛り込む技術が半端なく神がかっています。最終話まで読み終えた時の衝撃と興奮は今でも忘れがたい。
・『超妹大戦シスマゲドン
 やっぱね、中国代表の超姉妹が主役みたいなモンじゃないですかね、これは。奴らの勇姿が頭をこびりついて離れないんですよ僕ぁ。熱かった。マジ熱だった。奴らの周囲だけ別の世界になってますよ。なんか肉と酒をかっ食らって方天戟と青龍刀をブン回す感じの世界。手始めに山賊退治。
 それまで個人対個人の戦いだったのが、いきなり大幅スケールアップしてしまう段に至っては、燃えればいいのか笑えばいいのかもうワケがわからなくなります。メイド妹(ヨガ&アウトボクシング使い)との一騎打ちは個人的にベストバウト。
 また、超姉妹以外の妹どもも、可愛らしいと言えば可愛らしいんだけど一般的な「萌え」とは微妙にピントのズレた間抜けさというか親しみやすさが漂っていて、読んでてすごく心地よかったです。
・『荒野に獣慟哭す』
 宿主に獣化作用をもたらす病原体「独覚菌」を植え付けられた主人公が、愛した女を救うためにアマゾンで大バトル。いやー極上のバトルロイヤル小説でした。いえ別に「あなたたちには殺し合いをしてもらいます」とかそういうんじゃないんですけど、強い人がたくさん出てきて時に手を組み、時に敵対し、騙し合い殺し合うその世界は実に読み心地がよい。獣化作用で超身体能力を身につけた主人公。彼と同じく独覚菌に感染した獣化兵たち。獣化兵を超える力を持つ呪士。超人的格闘家。奇怪な力を持つマヤ文明の末裔たち。うーん、また読み返したくなってきた。
 唯一の問題は、滅茶苦茶長いということ。改行の多い夢枕文なので読み難さはないですが、相当の時間を取られることを覚悟しときましょう。
・『まだ見ぬ冬の悲しみも』
 SF短編集。いやービックリです。恐ろしいまでに読みやすい。SFっつったら素人お断りな世界と相場が決まっているのですが(海外SFの読み過ぎです)、これは違います。スラスラ読めてスラスラ頭に入ってきます。真の文章力とはこういうことを言うんだなぁ。話の内容も、奇想でぎゅんぎゅん読み手を引っ張ってくれる感じで超俺好み。
・『円環少女
 現代に生きる魔法使いたちが大バトル。スニーカー文庫でよくある、殺伐してて微妙に鬱くて強い人がたくさん出てくる感じのバトル小説です。っていうか個人的に鬱成分は激しくいらないんですが、それを超えるパワーを感じたのでランクイン。魔法の設定が凄まじく難解な上に描写がすげえわかりづらいのですが、それでも……それでも面白いんだよぉ!
 あとヒロインのキャラクターが可笑しかった(いかにも付け足し)。
・『パンク侍、斬られて候
 殺伐かつ下品な笑いに満ちあふれた……なんだろう? 時代小説? SF? さにあらず! もっとおぞましい何かだ。
 改行が恐ろしく少ない上に一文が長いのですが、なぜかスラスラ読解できる作品です。すなわち真の文章力。
 話の内容は……なんだろう? シュール? こういうのシュールって言うんですか? 言わないんですか? とにかく読んでいてい頭がおかしくなる。舞台は一応江戸時代だけど、現代的な言葉遣いとかぎゅんぎゅん出てくるし、後半はなんかグノーシス主義的な世界観になっちまったり、猿がしゃべったり、乳母車に乗った剣豪が全裸で踊りまくるカルト教団を斬りまくったりお前は何を言っているんだ。まぁとにかくすごい。どんどん世界が狂ってゆく感覚。シニカルでサディスティックな台詞回しも絶妙です。