結論:仏教がスゴイ
続き。本作のユニークな点は、「種としての繁栄」と「個々人の幸福」をまったく別ベクトルの評価軸として捉えている点である。テクノロジーの進歩は決して無意味ではなく、これなくして人類の繁栄と平和な社会はありえなかった。しかし、個々人を幸福にはまったくしなかったのだ。むしろ繫栄してゆくほど幸福度は目減りしている傾向すらある。ううむ。ではどうするか。この答えの一つが超人種への進化である。sfではない。もはや不老ぐらいならワンチャン可能なところまで来ているのである。しかし、仮に不老不死になったとしても、きっと人類は幸福など得られないだろう。なぜなら幸福はすぐに平常に変わるからだ。同じものをいつまでも変わらず喜び続けるということが決してできない生き物なのだ。ゆえにこの終わりなき進歩という名の呪いから脱却する方法は二つ。「求めない」か、「心の構造を旧人類が共感不可能なまでに変える」か、である。前者は仏教であり、後者はまぁその、『幼年期の終わり』
時間切れ。
(仏教パイセンマジパねえッス!!)