螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

屍山血河の宴にて喉潤し賜え!

 『ダークエルフ物語』の主人公、ドリッズト・ドゥアーデンと、『白貌の伝道師』の主人公、ラゼィル・ラファルガーは、その経歴において非常によく似ている。どちらもダークエルフであり、地下の華麗かつ陰惨な都市で生を受け、その類稀なる武勇でもって無視しえぬ階級へと昇りつめ、しかし永遠に続く無意味な権力闘争に明け暮れるばかりの同族たちに絶望し、地下都市を出奔している。とても偶然とは思えぬ類似である。しかし、その出奔した理由において、両者は悪趣味なほど違う。なんというか、ラゼィルという男はドリッズトの醜悪なカリカチュアとして生み出されたとしか思えぬのである。確かに地下都市にひしめく同族たちは救いようのない邪悪であった。しかし、同様にそれらに唾棄しておきながら、両者の内面は百八十度異なるのである。ドリッズトは強さと弱さを内包した人間である。善良でありながら、本当に信頼すべきだった人物をかなり終盤になるまで

 時間切れ。

(しかし両者の初版はわずか一年違い。偶然である可能性もある)