螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

さらば愛しき鬼畜ライフ

 えー、まー、というわけでね、『新釈・剣の街の異邦人 黒の宮殿』をね、まぁ一応クリアという扱いにしてもいいんじゃないかなというね、流れでね、この一年間の戦いの思い出に浸りつつ各キャラの使用雑感とかなんとか語っていこうかというね、長文でありますよ。恐ろしいことに一年もずっとこれだけやってたというのだから呆れかえる。バカじゃないのか。ここまで長期間ハマり倒したのは『地球防衛軍2』ぐらいか。何をそんなにムキになっていたのかと思うが、後悔はしていない。

 はい絶無さんです。彼らしく器用万能型のステータスとなりました。ひとりだけずっと出ずっぱりなのでLV99ですわ。カンストて。正直主人公のレベルをカンストさせた経験も初めてなら、カンストした主人公でも瞬殺されるのが日常茶飯事な経験も初めてでですわ。改めて思い返しても本作の難易度は色々と狂ってる。
 スキル「ゴッドアーム」で両手用武器を片手で装備できるようにし、左右の手にそれぞれ大業物を握りしめて敵の大軍を肉片に変える荒々しい戦闘スタイルが容易く妄想出来て戦闘中はわりと俺ほっこり顔。

 外見のシンクロ率は80パーセントくらいか。素晴らしい絵だ。知的さと凶暴さが同居するいい面構えだ。というかこのゲームのせいで絶無の脳内イメージが紅毛に変わってしまった。

 黒澱さんはダンサー&レンジャー。「運」という、正直なところどうゲームに影響するのかさっぱりわからないパラメータにポイントを振るのは大変にリスキーな行為であったわけですが、なにがしか恩恵はあるはずで、彼女はその実験台となっていただいたわけであるが、見事に当たった。武器の中には状態異常を付与するものもあるのだが、付与率が目に見えて高まったのだ。黒澱さんが「乱れ撃ち」を「オーバークロック」で倍加させようものならピヨらない奴はいねえ!(やや誇大表現)

 外見シンクロ率は40パー。いや、あの、なんで目隠れ娘のグラがないんですかねこのゲーム……最近のモンハンでも髪型「ピースフルハート」は消えるし!! 畜生なんで世間はこんなに目隠れ娘に厳しいんだクソックソッ!! このゲームの女性グラはどれもわりと屈託がない印象で、内向的なイメージを喚起できるのがこれしかなかったのだった。

 久我加奈子である。ていうか来るのお前なのかよ。夜天だとちょい役じゃねーか! まぁ、フリーマンですわ。正直なところプレイヤーからすれば影が薄いのだが、絶無隊のマスコットとして殺伐ライフにひと時の潤いを与えていたのではあるまいか。このちっこいのが異邦人ギルドの食堂とかでくるくると忙しく働いてる様を想像すると大変に和みますな。

 ポニテじゃない−114514点。幼女グラはあった。ポニテグラもあった。だがポニテ幼女はなかった。無慈悲! まぁでもわりと雰囲気は近いよ、うん。


 夜天勢、以上。
 静夜は犠牲となったのだ……「ぶっちゃけお前微妙に篤とキャラかぶってるよね」という無慈悲な天の声……その犠牲にな……
 絶無が篤を一番信頼してたのは、なんとなく静夜と重ねていたからかも知れない。



 誰だお前は!? いやちゃうねん、篤っぽいグラなかってん。というわけで絶無隊のメイン盾、諏訪原篤。最初から最後までみんなの代わりに攻撃を受け止め続けた最大の功労者と言っても良い。多分全身傷痕だらけになってる。本人は屁とも思ってなさそうだが。最初は耐久値だけ極振りするつもりだったのだが、初期特性の「必ずやり返す性分」(確率で反撃)を活かすためにSTRとAGLにも浮気しはじめて育成方針がブレブレである。だが盾としての本分は最後まできっちり果たし尽くした!! お疲れ!!

 しかしこの絵は本当にかっこいいな……

 霧沙紀藍浬は人形使いクレリック。この二クラスの相性は抜群である。人形遣いのスキルは敵の行動を制限するものが多く、しかもAGL値に関係なくターンの最初に発動する。それにクレリックの回復呪文が合わさればパーティの生存率が目に見えて跳ね上がる。しかし初期特性の「生命力の超人」(生命点が二点増える)をどう活かせばいいのか最後までよくわからなかった。だって一点でも減ったら即入院させてたんだもん。いやそういうプレイスタイルじゃなかったとしても、この特性は正直あまり意味がないように思えた。

 外見シンクロ率は60パーくらいか。採用理由? 言うまでもなかろうよ。(一部をガン見しながら)

 攻牙はレンジャー&ファイター。最初は鍵開け技能に特化した、ウィザードリィでいうところの盗賊ポジションだったのだが、終盤になるとほとんどのメンバーの鍵開け技能がカンストする事態に陥り、方針変更。ファイターを経由させる。ファイタースキル「ジェノサイド」(ワンターン集中した後に七連撃)に、レンジャーの最終スキル「狩りの奥義」(攻撃を受けない限りずっと集中状態が続く)を組み合わせ毎ターン大量の矢をばら撒く高射砲と化さしめた。ニンジャも経由させるべきだったかもしれない。

 シンクロ率70パーセント。かなり近い。というか攻牙の脳内イメージは『ディスガイア』のラハールはんに制服着せた代物であった。

 地域密着型性犯罪者、闇灯磬司郎。恐らく女性陣にセクハラをかまし続ける毎日であったことであろう。そして黒澱さんあたりには本気で怯えられてガチ凹みして部屋の隅で床に「の」の字を書くのが得意なフレンズと化していたことだろう。しかしよく考えたらセクハラに対して本気で反撃してくれそうなのがリーネぐらいしかいないぞ。意外にボケには辛い職場だったのかもしれない。

 外見シンクロ率40パーセント。うーん、なかなかねえ、ないのよ。イケメン枠のグラの中で一番変態っぽいのを選んだ。実に変態臭い。でも磬司郎とは違うなぁ……


 バス停勢、以上。
 射美は犠牲になったのだ……いい感じのボブカットのグラがない、そのいかんともしがたいメタ都合の犠牲にな……



 軽装で火力と敏捷に極振りしたサムライ&ニンジャ、狼淵・ザラガ。こやつの育成の最終目標は「修羅・裏式」を通常攻撃として使いまわすことである。このスキルは、まぁ方針会議のネタバレになるので詳細は延べないが、回避力が重要となってくる。そしてこやつの回避力は90。絶無隊の中でも最高である。99がカンストであることを考えると物凄く高いように思えるが、これでも終盤の敵の攻撃をぜんぜん回避してくれないのである。恐らく敵の命中力もカンストしていたのであろう。よって回避力が99になるまで育てたかったが、そうなる前にクリアしてしまった。残念だ。広範囲攻撃もできるニンジャと考えれば全然使えるのだが、目標を達成できなかったのが本当に残念である。

 シンクロ率……いくらだ? というか狼淵に関しては外見イメージというものをまったく持っていなかった。熱血少年主人公のテンプレ的イメージしかなかった。

 維沙=サンは実際ニンジャなので、フーリンカザンを駆使しての隠密アロー・カラテで音もなく敵を次々とスレイしてゆくシノビ・ニンジャクランの典型のようなイクサをする。加えて、ジョルリ・ジツの亜種とも言うべき力も行使し、ほとんど半神的存在と言えるだろう。ただし広範囲への攻撃手段には乏しく、ジョルリ・ジツを使ったターンは攻撃ができないため、地味に絶無隊で最も高いSTRを持っていながら若干かみ合ってなかったような気はする。レンジャーを経由させるべきだった。

 外見シンクロ率70パーセント。いやこんな萌え萌えした感じではないのだが、服装以外はわりとイメージに近い。というかキャラメイクの設定に「性別なし」とかなかったので、この世界では女の子になってしまった。

 名前が長い人。見よこの圧倒的知力値を!! 極振りは見ていて気持ちがいいねえ!! 高ランクのスペルユーザー向け装備は、ほとんどが知力値のみならず信仰値も要求してくるため、装備面ではいささかショボくなってしまった。しかし知るかボケ!! そんなことより知力を上げるのだ!! 三回連続でスペルを唱える「マスターキャスト」を「オーバークロック」で倍加させた六連詠唱は実際核兵器級の殲滅能力であり、恐らく出ずっぱりの絶無を除けば最も敵を殺した数が多いと思われる。

 外見シンクロ率70パーセント。いささか丸顔過ぎる。そしてこんな柔和な微笑みなど浮かべてはいけない。しかしそれ以外はかなり魔月。

 おじいちゃん。年齢と、武運と、ボーナスポイントのロールで粘りまくったことが功を奏し、絶無隊で最もパラメータが高い。ヒョロガリの狼淵とは異なり、この耐久力なら「修羅・裏式」でほとんどの相手に勝てる。しかし、初期パラメータは確かに最高なのだが、成長速度は他と同じであり、絶無隊が成長してゆくにつれその差は相対的に縮まっていった。その上生命点が1しかない弱点の重みは終盤になっても変わることがなく、最も多く俺にリセットを強いた男でもある。だが後悔はしていない。ひとりぐらい高齢者つくりたかったんやもん。

 外見シンクロ率60パーセント。なんだその人形。いやジジイグラの中で前衛張れそうなのがこれくらいしかなかったのである。


 アギュギテム勢、以上。
 刈舞は犠牲になったのだ……モノクルかけたオールバックの紳士というものを表現してくれるグラがない、その犠牲にな……
 というか奴の外見イメージは全盛期ウォルター。


 フィン少年はクレリック&ダンサー。最初は純然たる回復役であったが、俺の中のイメージはもっとマルチに立ち回れる万能軍人であるため、ダンサーを経由。サブ火力としても活躍しはじめる。信仰値と素早さが共に高いパラメータ配分は絶無隊で唯一のものであり、「敵より先に行動できる回復役」として藍浬やシャーリィ殿下には不可能な立ち回りを見せる。腕力はほぼ初期値なのだが、実際には十分な火力を叩き出してくれる。他のゲームほどはパラメータの影響が大きくないようだ。

 外見シンクロ率70パーセント。目が死んでる以外はかなり近い。儚い系男子。

 圧倒的バ火力で数々の血統種を沈めてきた男、黒神烈火。「ゴッドアーム」「ジェノサイド」「狩りの奥義」「オーバークロック」。この四つのスキルを組み合わせることで、二十八連撃を毎ターンばら撒く基地外じみた破壊力を実現。しかし「狩りの奥義」は一長一短である。毎ターン溜め攻撃が使えるのはいいのだが、普通の集中だと攻撃を喰らっても解除されないのに、「狩りの奥義」は喰らったら集中が途切れるため、一回も攻撃できないまま終わってしまうこともしばしばであった。通常の集中の方が安定はする。

 外見シンクロ率80パーセント。いやぁ、烈火ですなぁ。まぁこやつの脳内イメージは黒髪のトリコなのであるが、こっちもいいね。聲司郎とセクハラ談義に花を咲かせていたことであろう。

 あ、総十郎だ。ニンジャとクロッカーとレンジャーを経由し、隠密状態からさまざまなバフ/デバフをかけつつメイン火力も張れる万能戦士を目指したのだが、ファイターもサムライも経験していないので他の前衛攻撃要員に比べると装備できる武器がいささか心もとなくなってしまった。雑魚戦は毎ターン「乱れ撃ち」(刀でも可能)で切り刻み、ボス戦では「必殺の一撃」(隠密状態を維持したターンが長いほど威力を増す)を狙う要員と割り切れば全然使えるが。しかし「分身」(味方への攻撃をそらす)の成功率が何に依存しているのかよくわからず、結局使いこなせなかった。

 どう見ても総十郎です。本当にありがとうございました。これに制服制帽制式マント着せればもう総十郎ですわ。何という圧倒的総十郎感。

 殿下はウィザードとクレリックを両方極め、呪文に関する万能選手を目指させた。知力は魔月より下で、信仰は藍浬より下なのだが、両方の役割を一人で担えるのはでかい。加えて知力信仰両方を上げていた副産物として、絶無隊で唯一最高ランクのスペルユーザー向け装備を身につけられる存在となった。この装備効果は実際強力であり、火力面では魔月にそう大きくは劣らない。最終決戦ではMVPともいうべき奮戦を見せてくれた。ありがとう殿下。俺も頑張って王国を救うよ。

 外見シンクロ率70パーセント。一見ドンピシャだが、個人的には前髪バッテンが殿下を構成する重要な要素であり、しかも碧眼ではないので減点。

 盾役その2のリーネはん。しかし盾役に徹すると、ナイトスキルの「騎士道」(全ての列の敵一体を攻撃)が完全に死んでしまうため、これをどうにか有効活用できないものかと思いあぐねる育成となった。篤よりも腕力と敏捷に力を入れ、攻撃役としても動けるようにしたが、ええと、その、なんだ、ハルバードがさ、強いのがなくてさ。いや「冥王のハルバード」は強いんだけど最強装備に比べると一段劣るわけよ。でもこいつにハルバード以外の武器なんか持たせたくないじゃないですか。そんな無意味なこだわりの犠牲者であった。

 パイオツ。エルフじゃないしポニテじゃないし青紫髪でもないがパイオツ要素のあるグラはこれだけやったんや……!

 というわけでまぁ、長々と下らないことをくっちゃべったが、エンディングがないことを除けば熱いゲームなのだった。やはり育成方針をあーだこーだ考えるのが楽しい。良好なキーレスポンスとインターフェースに、ダークで重厚なビジュアルイメージもたまらん。エンディングがないことを除けば傑作だったのではないだろうか。エンディングがないことを除けば。
 思うに、絶無たちが元の世界に帰った後の展開は、『ヴァルキリープロファイル』における隠しダンジョン「セラフィックゲート」のような立ち位置だったのではなかろうか。本編とは何の関係もない、ただひたすら最強の敵と最強のアイテムを配置したおまけ要素だったのでは。しかしセラフィックゲートは最初に「本編とは全く関係ないおまけ要素です」と明記してくれていたのに対し、『剣街』のエンディング後展開は半端にストーリーを続けようとした上にそれを完全に投げっぱなしにするという暴挙に出てしまった。なぜだ。なぜそんな……ルキフェルと決着をつけて元の世界に帰るところさえやれば俺は納得したのに。あと一種類ぐらい敵を追加するのがどれほどの手間だというのか。うぐあー、モヤモヤする。
 それから戦闘面でひとつだけ残念だったのが、同じ列の敵はすべて同じ種類だという点である。つまり同一列で撃破優先順位に違いがないため、戦術要素が薄まっているように思う。この謎な仕様のせいで、ダンサースキルの「スターステップ」(敵一体に五回集中攻撃)などは、ファイタースキルの「ジェノサイド」(同一列にランダムで七回攻撃)に完全に食われており、あまり活躍させられなかった。というかジェノサイドが強すぎる。七回攻撃のどこかの時点で敵が死んでも、残りの攻撃はすべて別の敵に割り振られるのだ。使いやすすぎる。


 まぁなんだかんだいって楽しい一年であった。さらば熱くも鬼畜な日々よ! 俺はエスカリオの思い出を生涯忘れないだろう。
 でももう二度とやらねえ。