螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

愛より熱い、歌になりたい


 しかし本当に打ち切りなのかはいささか断言できかねるところもある。本作の世界を滅亡させようとしている要因は、本当にもう奇跡が何度起ころうとも絶対に救済不可能というレベルのものである。正直俺もここから人類を人類のまま救う展開に持っていく筋道がまったく見いだせない。ゆえに、『エクゾスカル零』はこれ以上話が広がりようがないのではないか。この絶対的絶望を前にして、人々の笑顔のために戦ってきた七人の英雄たちが何を感じ、どう最期の時を過ごすのか――ということを描く物語だったのではないか。しかしなぁ……スカル覚悟が最後に戦う相手が、いや弱いわけではないし、いいキャラなんだけど、ラスボスに相応しいかと言われると大いに首をかしげるのである。うーむ、絶望は変わらぬが、やはり最後にはでかい花火を上げていただきたかったというか。あー、しかし『覚悟のススメ』を読み返したが、やばいな。面白すぎる。『エクゾスカル零』が絶望を描く物語なら、『覚悟のススメ』は希望を描いた物語だ。ちゃんと諸悪の根源足る強大極まりない悪が登場してくれるのである。

 時間切れ。

(諸悪の根源がいてくれることが、これほど救いになるとは)