螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

「大魔王バーン様の大望の花を汚す害虫である」


 それはどこから来た性向なのだろうか。俺は、何度も『ダイの大冒険』を読み返したが、ミストバーンのこの奇妙な誠実さがどこから来たものなのか、いまだはっきりとした答えは得られていない。というのも、彼の正体は魔界での終わりなき戦いの怨念から生まれた暗黒闘気の集合体である。肉体を持った生命ではないのだ。そして、肉体を持った生物に憑依することによって、その体を我がものとしてきたのである。率直に言おう。この正体だけを先に聞いて、どのような人格を想像するだろうか。たぶん、頑張って強くなった奴をバカにする感じの、嫌な小物キャラが真っ先に想起されるのではないだろうか。俺もそう思った。そうなるのが普通だと思うのだ。だが――ミストバーンは違った。自分では「努力して強くなる」ということが決してできないという事実は、彼に肉体を持った生命に対する羨望と、憧憬と、尊敬を抱かせたのだ。ある意味において、不可解なまでのポジティブさである。これはなぜなのか。やはり、バーン様、なのではないか。あのお方の雄大

 時間斬れ。

(咳と鼻水だけが収まらない。どうしたことか。8日の大会までに収まってくれるのだろうか)