「降服すら許さん……死ね! この国ごと地上から消えよ!」
作中で一切言及がないので断言はできないのだが、ミストバーンは恐らく魔界でも唯一無二の存在だったのではなかろうか。彼と同じような暗黒闘気意識体が集団で社会を形成しているさまというのはかなり考えづらい。加えて、その性質上、彼は生き物が抱きうるありとあらゆる欲望を、彼岸のものとして見ていた可能性が高い。なにしろ肉体すらないのだ。争う理由が発生しえないのである。しかし魔界は強者が貴ばれる終わりなき闘争の世界である。この状況下で、果たしてミストバーンは生きる意味を持つことができたのか、というか、生きる意味について思考することがそもそもできたのか、もっといえば「今ここに自分がいる」という最も基本的な自己認識すら危うい存在だったのではないか。憑依したとしよう。誰かと戦って勝ったり負けたりしたとしよう。しかし、そのいずれの結果も、ミストバーンにとってはほとんど何の意味もないことだったのではないか。勝ったところで、それは憑依した体が凄かっただけのことであるし、負けた所でミストバーン自身は失うものなど何もないのだ。当事者意識の徹底的な欠如。こんな環境下にあって、一体生の実感など
時間切れ。
(ところで小説ノルマのクソ雑魚ナメクジ化が止まらないが、いやちゃうねん。8日の大会で使用するミニチュアがまだ完成してへんねん。だからそのギリギリになってやり始めるダメ人間プロトコルやめろよ!!!!!)