ケイネス先生の聖杯戦争第十七局面
さて、ここでひとつの疑問が生じる。ヘタイロイの皆さんは、具体的に何人ぐらいいるのか? アニメ版だと数万人ぐらいはいそうな大軍団として描かれていたが、いやしかし、正直に言おう。そんなにいるとは思えないのだ。根拠はある。ウィキペディアでイスカンダルはんの生涯の戦いの記録を調べてみたが、最も動員兵力が多かったガウガメラの戦いで、イスカンダルはんは四万七千の兵を率いている。最大の時でも五万に届かないのだ。だとすると、この全員が英霊の座に招かれるほどの人知を超えたますらおだったとでも考えなければ、数万には到底届かない。もちろん、そんなわけがない。四万七千のうち九十九パーセントはただの人間であり、雑兵だったはずだ。とはいえ、イスカンダルはんは数万規模の戦いでも、常に多くて数千程度の被害しか出していない征服王ぶりであり、この途中で脱落した死者もすべて合計した場合、ヘタイロイ候補者は合計で十万人程度だったと考えられる。このうち一パーセントが英霊の座に招かれた猛者だとすると、
時間切れ。
(アイオニオン・ヘタイロイの総勢はわずか千人程度だったと考えられる。しかも、これとて相当に悲観的な数字だ。実際には一パーセントでも多すぎると思う。英霊の座ってのはそんなぽんぽん行けるものではあるまい)