スラカス死すべし。慈悲はない。
ほんでなんだよ、『され竜』はそれらと比べて刺さらないのだ。なんだ、胸糞なことしか起こらないストーリーは、ほのぼのとしたことしか起こらないストーリーと同じくらいリアリティがないのである。いや、ほのぼのオンリーのほうがまだリアリティあんじゃねと思う俺はおめでたいのだろうか。というくらい『され竜』から何か身に迫るものを感じたことがない。あるのはカスがカスいことをして、それをなんか人間存在の事実であるかの如く言い立てているさまへの不快感だけである。だが、しかし、それでも。それでもである!! 『され竜』は面白いのだ。誠に残念なことに面白いのである。多数の登場人物がそれぞれの思惑で行動し、時に協力し、時に敵対しながら、一つの結末に向けて爆走してゆくさまが面白くないわけがない。本シリーズは傑作である。ただし人生を語る資格だけはない。で、えー、あー、書くことが尽きた。『マルドゥック・スクランブル 完全版』全三巻を、ふと思い立って購入した。あー、んー、記憶にあるのと今のところさほどの差異はない。スクランブルは、マルドゥックシリーズの中では比較的俺は評価していないのだが、
時間切れ。
(その理由としてはボイルド以外の敵が弱すぎるのである。ぜんぜん脅威じゃないのだ。バンダースナッチ畜産業者の面々は、強さでもキャラ立ちでもクインテットやカトル・カールに大きく及ばない)