螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

「俺の天狗道にてめえらみてえなゴミが生きる余地なんざ微塵もねえんだよ」

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 よく考えなくとも『ディエスイレ』および『神咒神威神楽』の重大なネタバレを述べているので閲覧は自己責任でお願いします。

  そも、なぜメルクリウス氏は時間を巻き戻そうなどと考えたのか。その理由が第六天波旬である。まぁ、金髪巨乳ルートのラストにおいて、主人公・藤井蓮(最終的に宇宙を一撃で破壊できるくらい強くなる)、ラスボス・ラインハルト(最終的に宇宙を一撃で破壊できるくらい強くなる)、黒幕・メルクリウス(最初から宇宙を一撃で破壊できるくらい強い。ていうかこいつが四代目の神)の三人が、まぁなんやかんやすったもんだの末に和解し、金髪巨乳を五代目の神の座に据えて、この最強トリオで彼女を未来永劫守っていこうという感じの美しいラストで終わった。でまぁ、金髪巨乳の加護で世界はいい感じになるわけだが――その後長い時が流れ、波旬が産声を上げる。最悪の神が。この男は究極の自閉症であり、自分だけがすべてであり、他者の存在をそもそも認識すらしていないという基地外であるが、ある時金髪巨乳の慈愛の加護が自分にへばりついていることを認識し、極限にイラついた。なんだこれは。他者だと? 知らないぞそんなもの。意味が分からない。いらない。やめろ。うざい。殺すぞ。というわけで怒りのままに神座へと至った。

 

 時間切れ。

 

(そして――『ディエスイレ』ファンすべてが愕然とする最悪イベントが発生する。前作であれほどまでに絶対的な強者として描かれてきた三人が、波旬ひとりに瞬殺され、金髪巨乳も直後に惨殺されるという、脳が理解を拒むあまりにも衝撃的な展開となってしまったのだ。俺は震えた。なんてものを読んでしまっているのだ自分は、と呆然となった。渇望が強い奴ほど、強い力を持つ世界である。波旬の「一人になりたい」という渇望は、最強トリオの渇望を一方的に蹂躙するほどのものなのか。そんなことをそこまで強く願う人格が、虚構の上にすら成り立っていることが信じられなかった)