歪律領域・煉獄滅理
あぁ、つまらない。なにひとつ面白くない。なぜ俺はこの筋書きを「面白い」などと一瞬でも思ったのか。ぜんぜんわからない。どうすれば。なんだ、当初の予定を変更して、これ以上の悲劇的要素をオミットして、黒神烈火によるワンパンマン的オチにしてしまおうかという考えがふとよぎるが、そのプランにも俺はまったく魅力を感じていない。どうすれば。これは本当に面白くないのか、それとも今俺が何に触れても面白いと感じないモードなのか。自分の作品に対する自分の評価が信用できないことほどストレスになることはない。あああああああああああああ、わからない。どうなるんだこの作品は。本当に面白いのかこれ。ぜんぜんわからん。まぁ、黒神烈火を設定した時点では、「強敵と相対して苦境!」みたいな話にはしないという構想はあった。だが、ではそれに代わる何かを提供できているのかということを突き詰めて考えないままここまで書いてしまった。そういう少年漫画的な面白さとは異なる、なんか抒情的な作品を書こう、と。だがふたを開ければなんやかんやと理屈をつけて烈火にもピンチを与えてしまっていた。結局何も変わらなかった。
時間切れ。
(書いてる最中ここまで「面白くない」と思う作品を俺は今まで書いたことがない。やはり本当につまらないのだろうか)