スマッホンの予測変換に対する謎の敵意に草
『バーフバリ』か……全然知らなかったが興味深い。と思って調べたら地元の映画館ではすでに上映終了だった。俺は真の男にはなれないようだ。それにしても逆噴射聡一郎先生の文章はなんでこうべらぼうに面白いのだろうか。実に不思議だ。まずこの理不尽な断定口調がたまらん。なんという圧倒的自信か。よくわからないがここまで自信にあふれた物腰の男が言うのだ、そこにはきっと何らかの真理が隠されているに違いないという気になる。ところどころ絶妙に差し込まれる誤変換がいい具合に力を抜かしてくれる。そして先生の物語に関する深い知識と洞察、そして文学的センスが高密度に絡まって、この奇怪な文章が誕生しているのだ。そのダイナミズム、男らしさ、そしてメキシコに吹く熱風感に、俺は心底からまいっている。いいなぁ、こんな文章書きたいなぁ。これこそが真の文章力というものだよ。作法がどうの視点がどうの、まったくどうでもよろしい。しかし俺はメキシコにいったこともコロナビールを飲んだこともなく、バーフバリも見逃し、こんなところでこんなしょうもない文章を書いている。真の男に俺もなりたかった……だが
時間切れ。
(真の男とは……メキシコとは一体……うごごごご!)