螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

映画版の省略具合は素晴らしかった

「俺のターニングポイント」

  ターニングポイント……しばらく悩みましたが、結局人生に影響を与えたイベントなんぞ高校のとき図書室で『指輪物語』を読んだことぐらいしかないのではないかと思う。「この」俺はあの瞬間生まれたのだと。それ以前のバールというアホなガキと、「この」俺とは人格的に一切繋がりがない。『指輪物語』以前に経験したことすべて、今の俺には、自覚できる範囲では何の影響も与えていない。というかほとんど記憶がない。恐らく俺は高校生の肉体でこの世に発生した不思議生命体なのだと思われる。で、読んで、どう思ったか。「あ、これなら俺にも書けるな!!」あほか。どんだけ身の程を知らないんだよという話ではあるが、いやしかし、冷静に、名声補正抜きで『指輪物語』を評価するなら、やはりあの前半はないわ。ほんと、ない。あまりにもなさすぎて逆にアリとかいう屁理屈すらこねる気がなくなるほどにない。いつまで観光案内やってんだこいつら、と思った。これがファンタジーの最も偉大な作品だと言うなら、はん、ファンタジーとか大したことないんですね(笑)。とか、多分いろんな人から殺されそうなことを考えていたと思う。

 

 時間切れ。

 

(だが前半のクソさを差し引いたとしても、マストで読むべき作品である。トールキンは人類史上最強の設定厨であり、「物語世界を創造するとはこういうことだ」という最高峰の手本を真っ先に叩きつけてもらったことは間違いなくプラスだった)