いやぁひどかったなぁ……三作目……
いや、まぁ、モスラとキングギドラに関しては、まぁ宇宙は広いし、中にはそんな不条理生命体もいるかもな、というように自分を納得させられなくもないのだが、メカゴジラだけは無理だった。あれは進化の気まぐれで生じてしまったイレギュラーではない。れっきとした人工物である。それがゴジラの形をしている。なぜだ。なぜゴジラを模す必要があるのだ。俺にはメカゴジラという存在にR.E.A.L.を感じることができなかった。ゴジラに有効打を与えられる武装があるのなら、それを単一の機動兵器に全部乗せするのではなく、戦車的なものに分散して装備させたほうが絶対に効率的だし継戦能力も高いし、整備性も生産性も良好なはずである。なんで弱点を一か所に集中させるのか。ゴジラの熱線にある程度耐えられる装甲を有しているのなら、それを戦車につければいいはずではないか。……いや、わかっているんだ。ゴジラ並みの巨躯を誇る超兵器と、それと同じ武装を積んだ戦車群。どっちがゴジラを倒すものとしてより外連味があるか。感情面での説得力があるか。火を見るより明らかである。それはわかる。わかるがそれはメカゴジラの設定のガバさを正当化しない。
時間切れ。
(俺が『決戦機動増殖都市』を大絶賛するのも、この点が非常に大きい。テクノロジーがゴジラに対抗するにあたって、ほぼ文句のつけようのない戦術が展開されていた。『星を喰う者』はともかく、『決戦機動増殖都市』をバカにする奴は許さんよ俺は! 『星を喰う者』はともかく!!!!!!!)