クレイ氏の顔芸が本作の構成要素の半分を占める(暴論)
昨日の日記では『プロメア』がどういう話なのか全然理解できないと思う、というか、そもそも『プロメア』というタイトルからしていったいどういう話なのか微塵も想像ができないような気がするが、えー、こいつは多分ロボットアニメだ。……ちょっと疑問の余地があるが、まぁ概ねそう考えて問題なかろう。なんかこう、突然変異的に超自然的な炎を操る能力に目覚めてしまった「バーニッシュ」なる新人類と、彼らが引き起こす大火災に対処すべく結成された公的機関の対立、というていで話は始まる。でまー、そんなことはともかくラスボスであるクレイ氏について述べるのであるが、彼はなんかこう、悪い人だ。いやネタバレでは? と思わなくもないが、彼が初登場するシーンで「あ、こいつ外面はいいけど裏で悪いことしてるな」と予感しない視聴者はいないと思うのでこの程度ネタバレに入らねえよ!!! で、クレイ氏は、目的としては人類を救おうとしている。で、救うために多数の犠牲を出す手法を取ろうとしており、それを主人公たちが止めようとするのが話のメインであるわけだが、クレイ氏、自己犠牲の精神がまったくないのである。それどころか行動を見るに、相当利己的な人物である。だがその一方で、
時間切れ。
(彼の提示する人類救済案は一応筋が通っているのである。人類を救うという気持ちに偽りはなかった。だがその一方で、そのプランのために自分を犠牲にしようという意思もまったくなかった。クレイ氏さえその気なら、自らを犠牲にしてもっと簡単にプランを推し進められたのだが、そうはしなかった。この、中途半端と言えば聞こえは悪いですが、「できる範囲で善行をしよう」という姿勢。ラスボスとしてはなかなかレアな人物像で味わい深い。それはそれとして人工呼吸シーンはいらなかった(無慈悲))