螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

しかしちょっと刺激をもらった

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 『まだ見ぬ冬の悲しみも』表題作を読了する。あのー、なんかこう、正直よくわからないのだが、これはどういうことなのだろうか。えーと、本作は平たく言うとタイムスリップものなのだが、その結果発生するタイムパラドックスを、多元世界解釈で解決している。ビッグバンの瞬間には宇宙はひとつしかなかったが、その後量子力学的ななんやかんやでパラレルワールドは増え続けていく感じの世界だな。で、主人公は過去にいった。すると……あー、ネタバレになるので嫌な人はこれ以降読まない方が良い。あのー、過去に行ったらなんか世界滅んでるんですわな。何故か。パラレルワールドの分岐は、未来方向だけではなく、過去方向にも分岐しうるのだ(?)。で、タイムスリップをした瞬間、無数に分岐した主人公のうちどれか一人だけは正常な過去の世界に行けたと思われるが、今ここにいる俺にはなんの関係もないことだった――でバッドエンドなのであるが、いやしかし、これはどういうことなんだ。よくわからないぞ。なぜ滅ぶのか。タイムスリップするということは、時間が逆回しに流れるということだ。しかし、逆回しになっても、量子的ゆらぎによって完璧な再現にはならない。元の過去とは違った世界になる。ここまではわかる。

 

 時間切れ。

 

(だが、なぜそれで微生物の一匹すら生存しない世界になるのかがわからない。時間が遡行するという異常な状況下で、なぜ物理法則が依然と同じように働いているのだ。ああああ、わかんねえ)