螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

気分はベルセルクの蝕

 これは。つまり。これは。俺の動揺が、歪律領域(ヌミノース)で顕現していた神聖遠藤帝国近衛騎兵団の面々にも伝わり、罪深き者どもを浄化していた戦闘音がふつりと途切れた。ゆっくりと、皆が俺の周囲に集まってくる。「こ、れ、は……」絞り出すかのような声。やがて、足元から奈落が広がってゆくような、絶望的・根源的な恐怖が俺たちの臓腑を満たした。「ア……ア……」俺は脳の入った容器から手を放し、後ろ向きに這いずっていった。ソレから距離を取りたかった。近くで見ていたら気が狂いそうだった。「クローン……」一人が言った。「クローンですよ!! これは!! だってほら、7743って番号振ってあるじゃないですか!! ねえ!?」「だが、今、これは、俺を、バールさん、と、呼びかけようとした……」俺は顔を覆った。「クローンだから、何なんだ? 死んでいいのか……?」「そ、それは……」「それに、ナンバーが7743ということは、あと最低でも7742体はいるということじゃないのか……!?」俺の血を吐くような叫びに触発されたように、全周囲から重々しい足音が聞こえてきた。いつのまにか、360度を敵に取り囲まれていた。「「「「「「「「「「「「「ドードードードーモ、モ、モ、モ、社社社社畜畜畜畜ロボロボロボロボですですですです」」」」」」」」」」」」」俺たちは、絶叫した。血の涙を振り乱しながら、敵に向けて一斉に殺到していった。

 

 時間切れ。

 

(続く(続かない(続く(続かない(続く(続かない))))))