螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

答え:尺の都合

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 どうにも腑に落ちない箇所はある。まぁ、本作には「フェストゥムに同化されて敵となった人間を処理する」ことを専門とする部隊が登場しますよ。まぁそれは、もちろん仕方ない面もあるだろうとは思うのであるが、彼らの主人公たちに対する態度がどうにも強硬的すぎるように思えてならない。フェストゥムの同化は、「その人物になりきる」というような性質のものではない。パイロットが同化され、搭乗するファフナーがそのまま味方に銃を向ける、ということは頻発するが、しかし人間のフリをするフェストゥムはいなかったのだ。もしも人間に成りすまして騙そうとするようなフェストゥムが存在した場合、つまり彼らは人類と会話を成立させられる論理基盤を有しているということになる。しかし、そうではないからこそ本作の状況が発生したわけで、つまり人間のフリをするフェストゥムは作中に存在しない、と考えるよりほかにない。で、あるならば、同化人間を間引く部隊の連中はいったいどういう基準でもって相手が同化されているかどうかを判定しているのか。これがわからないのだ。少なくとも主人公たちは必死に対話を試みようとしてきたが、彼らは一切の通信を拒絶し、とにかく同化されているものと断定して行動し、悲劇を招いた。

 

 時間切れ。

 

(これまで対話を試みてくるフェストゥムも、命乞いをするフェストゥムもいなかったはずである。フェストゥムはそんなことはしない、ということを、たぶん歴戦と思われる彼らが判断できなかったとは思えないのだ。もうひとつ、何か彼らの大義というか、正当性を描いてほしかった。明確な悪者がいると悲劇が濁る)