螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

今日の日記、言いたいことを読者に伝えられている気がしない

 当然だ。どれほどの剣才があろうと、否、あるからそこ、この変化は予測できない。
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 ――勝ち筋というものを見いだせないうちに戦う者は、愚者であると同時に臆病者である。
 たとえ勝てぬとわかっていても立ち向かわねばならないこともある――などと美談のように語られるが、そのような甘えた腹積もりで死線に立った者の末路は、無意味な犬死にと古今決まっている。ひとりよがりな逃避行動に過ぎない。そんなものを総十郎は勇気とは呼ばない。
 ――本当の勇気とは、勝ち目の有無で出したり引っ込めたりすべきものである。
 総十郎は、この決闘に臨む際にひとかけらも迷わなかった。その判断は今でも正しかったと確信している。
 この敵を、どうすれば完全に滅することができるのか。
 真っ先に思いつくのは、魔導大剣の鍔元に埋まっているヴォルダガッダの脳髄を物理的に破壊することである。
 だが――知能はともかく戦闘への嗅覚は並々ならぬものを持つ奴が、それを許すとは思えなかった。
 ゆえに、手管の第二。
 [法則の書き換え]。

 まぁだからつまり要するにさ、総十郎お得意のさ、なんか霊符を、魔導大剣の切っ先に張り付けておいて、で、そこに汚染幽骨の肉体が生成されると同時に札が内部に取り込まれ、そこを起点に煉獄滅理の法にクラッキングを仕掛ける的な? そうゆうプランを思いついてみたのだが、いや、問題は山積しておる。まず、肉体の再構築による太刀筋の変化に対応できる手段じゃないだろそれ!!! というアレと、もうひとつ、切っ先に札を張り付けておいたからといって、そこに汚染幽骨の肉体が生成されたときにちゃんと内部に取り込まれたりするのか? というアレである。つまりそのー、情景を想像するとさ、なんか内部にいかずに、そのまま増殖する汚染幽骨の表面に張り付いてしまうんじゃないの??? みたいな気がする。どうなんだ。幽骨が嵩を増すのは物理的にどういう現象なんだ。いやそもそも物質じゃないんだけどさ!!!! たとえば幽骨剣が伸びる時もそうなんだけど、あれって物質が伸長してるんじゃなくて、空間の物理定数が剣の形の領域で書き代わっている感じなのではないのか? つまり、鍔元を掌で抑えて刃を展開した場合、掌が貫通されたりはせず、

 

 時間切れ。

 

(「いしのなかにいる」状態になってくっつくのではないか? それなら、札が内部に取り込まれたりもするであろう。総十郎はあらかじめ幽骨剣でそれを実験していたのだ)