螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

がらかこう、ってなんですか?

 奇怪に捻じ曲がった菩提樹のごときその佇まいは、まるで限界まで張力を引き絞られた鉄索のごとく、キリキリと軋みを上げながら超絶の力を内部に貯め込み始めていた。
 その身の裡に、宇宙の質量を有する姿であった。
 その身の裡に、宇宙の距離を有する姿であった。
 ひとつの世界に等しいものと、対峙している。総十郎はそう感じる。あらゆる意味でその感覚は正しいのだと確信する。
『疑惑を捨て……迷妄から覚め……ただあるがままに世界を観て……ただあるがままに胸を震わせる……そうして「在る」ということの有限性を悟り……ヤビソー……テメーがいずれ老いて衰えてゆくということに我慢がならなくなった……』
 赤黒い歪律領域の炎がその全身より立ち上る。潮の満ち引きのごとく、押しとどめがたく律動している。
『テメーを宇宙に永遠に刻み付ける……テメーがそれを望まないことはわかっている……』
 総十郎は、軍刀を持たぬ方の腕を持ち上げ、手の甲をヴォルダガッダに向けた。
 手指の狭間から、敵手を透かし見る。そして奇妙な規則性に満ちた動きで指を曲げ、伸ばす。五指の動きは同期しておらず、個別のリズムで別個の生き物のように動いている。
 そこでは極めて高度な方程式が、整然と計算されつつあった。
 五行思想に基づく元素解析だ。
 ――見えた。
 総十郎は腰を落とし、軍刀を握る力を程よく脱力させた。これより放つ太刀は、

 はい、そういうわけで俺の戦いは終わってしまった。今日は『上弦の月を喰べる獅子』下巻を一気読みしていたら日が暮れて、まぁ刺激は受けたんだけど具体的な必殺技の案はひとかけらも浮かばず、俺は自分が嫌になった。とりあえずヴォルの対人宝具の案としては、「時間とは空間という家に収まるなんかである。空間とは時間という家に収まるなんかである」という『上弦』宇宙観を参考にして、なんかこう、ヴォルの空間軸における時間の密度を高め、なんか縁起=因果的な引力? めいたものを発生させ、その技を認識した者は自分から知らず知らずのうちに当たりに行ってしまう技、みたいなものを考えたらお前は何を言っているんだ。ぜんぜん意味が分からん。がらかこう、アレだよ、一時間という時間の中に無限の宇宙は存在している。百年という時間の中にも、無限の宇宙は存在している。同様に、一秒という時間の中にも無限の宇宙空間は存在しているのである。そしてこの理屈は、時間と空間を逆にしてもそのまま成立する。有限の時間の中に無限の空間を収められるし、有限の空間の中に無限の時間を収められるのである。そこで仏教オークと化したヴォルさんは

 

 時間切れ。

 

(時間と空間の二項目を弄れるようになったんだよ!!!!! いやぜんぜんわからんわ。いや、まぁ、それっぽいハッタリの利いた理屈があれば、それが妥当かどうかはあんま考えなくてもいいだろう……総十郎はリアル系ではなくスーパー系のヒーローなんだよ。だからこの戦いも別に理屈はフワフワでいいんだよ!!!!!!!)