お前らはもうちょっと自分を信じろ
銀英伝、みんな大好きアンドリュー・フォーク准将の腰に来る作戦立案と大演説の回を視聴する。あのー、「高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する」の元ネタの人な。まぁ彼は学校の勉強はめちゃくちゃすごくできる人だったんだけど、軍人になって作戦参謀とかやり始めてからその無能さを露呈し始め、あまりにも無茶苦茶で無策に等しい作戦を政府にねじ込んで承認させ、結果として自由惑星同盟の(元々さして長くもなかった)寿命を大幅に縮めたことでつとに名高い。しかしちょっと待ってほしい。我々の目から見ても「それ事実上何も決めてないに等しいじゃん」とすぐにわかるような作戦にもなってない作戦を上層部にねじ込んだそのコミュ力は本当にめちゃくちゃすごいと思うんですよ。いや本作の民主政体の首脳陣は本当にもう最悪に最悪を加えてもまだ言い足りないほどの最悪な連中であり、フォーク准将の最悪作戦の最悪ぶりを理解できなかったという面はあるにせよ、癲癇性ヒステリー症という重篤なハンデを背負いながら准将にまで上り詰め、三千万人規模も空前の大作戦を主導するなどという壮挙を、我々の内だれができるというのか。
時間切れ。
(そのコミュ力とプレゼン力と自分の天才を疑わない自信は大いに尊敬すべきだと思います。お前らの中の誰か一人でもここまで自分を信じ抜ける人間がいますか。いませんよ。みんな失敗したときのために予防線を張ることにばかり汲々としている。アンドリュー・フォーク准将を見習いたまえ)