人から借りたものを壊しちゃいけませんってママに教わらなかったのか！！

　銀英伝を視聴する。ガイエスブルグ要塞ワープアウトによる強襲作戦は失敗に終わり、ケンプが死するところまで見る。ここでラインハルト氏、「なんも難しく考えることはない。ガイエスブルグ要塞をイゼルローン要塞に激突させればよいのだ。それをせず、あくまでガイエスブルグを前線基地としか運用しなかったのがケンプの限界よ」とかなんとか言ってたし、まぁその作戦自体は正しいんだけど、あの、お前、ガイエスブルグ要塞って現代の価値に換算すると日本国の国家財政が木っ端微塵になるぐらいの価値はあるよね！？　それを使い潰すというのは、さすがにいち大将に過ぎないケンプの職分の範疇を大きく超える判断ではなかろうか！？　お前、それが最も確実だというのなら、「いざという時はガイエスブルグをぶつけよ。許す」とあらかじめ言っておいてくれても良かったのでは！？　これに関してケンプ氏の能力不足のように言うのはいささか厳し過ぎるように小官は愚行する次第であります。いや、戦略的に見て、直接ぶつけるというのは完全に正しい。自由惑星同盟はこの時点でもうイゼルローン要塞の存在だけで保ってるような末期状態であったから、

　時間切れ。

（成功率の高さと言い、得られる戦略的成果の大きさと言い、圧倒的にアドの大きい作戦だったのは確かだ。だがガイエスブルグはあくまでケンプの所有物ではなく、作戦のために貸与されただけの代物である。これを個人の判断で使い潰せなかったからといって軍人としての能力の欠如のように言われるのはあまりに無体ではござらんか）