螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

クゼの紹介章は明らかにカクヨム版の方が良かったな

 とりあえず気力を振り絞って筆を執りますが、特に何も書くことがないんですよ。えー、えー、あー、そうだ、ようやく『異修羅』第三巻を読了した。あのー、なんだ、その、正直言っていいですか、なんつぅか、カクヨム版の、トーナメントだけに焦点を当てたバージョンのほうが明らかにストーリーへの求心力が高かったように思えてならないのである。いや、わかるんだ。もしもカクヨム版をそのまま書籍化したら、第一巻は修羅たちの紹介章だけで終わってしまうのだから。それではいくらなんでも続巻に至る評価は得られないので、水増しし、別のストーリーに焦点を当てることでなんとか無理なくトーナメントに以降しようという現実的かつクレバーなはんだんだったことはわかる。わかるのだが、異修羅の最大の魅力がトーナメントであった以上、カクヨム版のファンからすると、不純物が混じって冗長になったような印象がないこともない。「今までにないトーナメント小説」から、「なんか前例がないこともない群像劇」に堕してしまった感がある。それでもまぁ、水増しされた部分も充分に面白くはあるんだけど、カクヨム版の唯一無二性には及ばないというか、あのー、あれだ、もう一巻を京極並に分厚くして、紹介章と一回戦の何試合かを一巻の中に入れてしまう感じのほうが良かったと思う。

 

 時間切れ。

 

(さておき、これで別の本を買う権利を手に入れた。「二冊読んだら一冊買っていい」ルールによる積読殲滅計画を図っているのだ)