螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

こっち見てない作品について述べた記事が確か過去の本ブログにあったな……

 これになんか書きたいので『かレー』の推薦記事を書こうとしているが、「は??? 天才か???」しか思いつかないので、ここでなんか無理やり草稿をひねり出してみる。まぁ、本作はSF? である。であるがしかし、小難しい専門用語だか説明文だかは存在しない。あるのはカレーと、調味料だけである。いや、しかし、なんというか、この作品は俺が今まで摂取して学んできたエンタメの理屈が何一つ根本から通用しないメキスコの荒野であり、人が死んだりしないし派手なアクションもないしホットなベイブも出てこないし緻密などんでん返しもないのだが、ともかく俺に圧倒的なインパクトを残していった。オリジナリティなどというと、もはや昨今ではオリジナリティ(笑)とかいう文脈でいじられるノリも古臭くなってきたが、本作には途轍もない唯一無二さがある。しかし実験小説めいた難解さとは無縁である。文章は極めて平易で読みやすく、理解に苦しむ展開はない。しかし、空前絶後の読書体験になるであろうことは保証してもいい。これはお前がかつて読んだことはなく、今後も詠むことはないであろう小説だ。というか、俺は本作がいかなる思考のすえに生成されたものなのか、そのフォーマットが根本から異なるため、もはや想像することすらできない。

 

 時間切れ。

 

(つまり、読者に対して訴えかけてくるものがないのだ。これは良い意味で言っている。徹頭徹尾こっちを向いていないのである。およそエンタメというものは読者を泣かしたいとか燃えさせたいとかなんらかの主張をそれとなく伝えたいとかエロティコーなベイブで興奮させたいとか、ある意味において押しつけがましさと不可分の存在である。だが本作はそのような卑小さがない)