〈カ〉。チカラではなく、カタカナのカである。
『ダークタワー』を読み進める。せ、説明をしない……!! なんか、ガンスリンガー氏は旅の途中でジェイクという少年と出会い、同行することになるわけだが、その最中に過去の回想的な章が入る。そこで唐突に〈カ〉の力なるものが言及されるのだが、もちろん説明は一切ない。そして相変わらず世界設定の説明も一切ない。どうやら世界はなんかの大きなイベントで歪んでしまったようなのだが、具体的に何が起きたのか、そして現在の世界情勢はどうなっているのか、とか、そういう説明は何もない。ただ主人公ガンスリンガー氏の見たもの、したことが淡々と記述されるばかりである。おぉ……説明文はダサい。それは確かだ。だが、説明する内容がワンダーあふれるものであれば、説明文はエンタメたりうるという信念のもと創作をしている俺からすると、なかなかに辛い。どうやら完全な異世界というわけではなく、何らかの形で我々の世界とつながりがある世界のようなのだが、どういうことなのかはよくわからない。アーサー王の伝説を登場人物たちは知っているのだ。そういえば映画でもアーサー王の聖剣を加工して作った銃だかが切り札になっていたな。
時間切れ。
(正直そこを視聴している時は「なぜそこでアーサー王!?」と腰砕けになりかけたが、どうやらこの要素は設定的に重要な仕掛けとリンクしているような気がする)