螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

其の名べんぼう、地獄なり

 『八命陣』だいたいプレイ完了す。まだ回収してないCGとかあっけど、まぁだいたい終わりだ。なんつっても本作は神野明影について語らねば気が済まぬ。まぁ、人間をそそのかして堕落と腐敗と破滅をもたらす悪意のトリックスター的元型の集合体のような存在であり、ヒロインの一人に対して異様な執着を見せ、愛を囁きながらハイセンスな煽りとさまざまな嫌がらせをする変態ストーカーなのであるが、しかしどれほど歪んでいようと、またその発端が本人以外の要因によるものであろうと、こやつがヒロインに捧ぐ愛自体は本物である、と、最終決戦の時までは思っていたのだ。実際最終決戦でも徹底的に煽りまくってヒロインのメンタルをズタボロにしまくり、いやぁ、すごい執着ですなぁ、愛されてますなぁヒロイン、まったく罪な女やでぇ……と俺もほっこり顔だったのであるが、最終局面、なんか色々あってヒロインの大技が決まり、形勢逆転、神野は滅びを余儀なくされてしまったのだ。あぁ、ついにまた一人惜しい男が逝くな……お疲れ神野、お前の煽りと変態センス最高だったぜとサムズアップしながら見送る心持でいた俺であったが、ここで、ここでなんと神野、余裕ぶった態度をかなぐり捨ててヒロインを罵倒しはじめてしまうのである。煽りではない、罵倒だ。相手を怒らせるためではなく、自分の怒りを吐き出しているだけの低レベルな罵詈雑言を、あろうことか愛していたはずのヒロインに向けて! おいおいおいおいおいダメでしょうアンタは、アンタだけはそれをしちゃ駄目でしょう! 何なの!? 今までさんざん囁いていた愛は全部嘘だったの!? アンタが今まで吐き気を催すほど見せつけてくれやがったヒロインへの執着は、結局悪魔としての契約を履行しているだけで、アンタ自身のものはひとつもなかったの!? 「ほざけよ、悪魔(ぼくら)の生贄(エサ)風情がァッ!」やめて!! そんなサンシタ台詞はやめて! えええええガッカリだよ!!! 晩節を汚したという言葉がこれほど当てはまる奴もなかなかいない。