螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

それが君の――

 あー。
 今回の更新、無理くさいです。
 だからといってこの世の誰も困りませんが。


 実家では毎年変わらず紅白を見ています。
 正直紅白に対する興味はほとんどないんですが、っていうかK-1とかそのあたりが見たいんですが。超見たいんですが。見れないんですが。
 毎年毎年毎年毎年まっっっっっったく変わらずいっっっっっっつも紅白です。
 『仮面ライダー響鬼』の『少年よ』が出たのは良かったですが、歌ってる後ろで鬼トリオが魔化魍と戦う演出は正直やめたほうが良かったのではと。あまりの合ってなさぶりに、ステージ上でシュールな異空間が形成されていました。


 まぁそんなことはいいんです。
 せっかく大晦日に更新しようという気になったのですから、今年読んだ小説のベスト3でもやっとこうかと。


 今年読んだ小説ベスト3
 一位:『聖刻群狼伝』&『聖刻群龍伝』/千葉暁
 あー、えーと、とりあえずガイザスさま。
 スレイマンまさ、デイルズさま、アーダムさまにつづく、四人目の「さま付けしたくなる悪役」。あの大演説は本当に凄まじい。あー、ボクもガイザスさまの一党に加わりたい! そして無力な農民とかを思うさま虐殺したい! 息荒げながら虐殺したい! あの章だけで目下最強の敵であるレクミラーを凌ぎ、一番輝いてる敵になったと言えましょう。
「陛下! この者たち、陛下の御ために身を粉にして働く所存であると申しております!」
「そうか、殺せ」
 ガイザスさまァーッ!!


 二位:『上弦の月を喰べる獅子』/夢枕獏
 いやー、明快でありながら詩的な文章に惚れ惚れですよ。隠喩的な世界設定でありながらしっかりとリアルに形作られていて、頭の悪いボクにもなんとか理解できました。そして、作中で幾度となく繰り返される問い――「人は、しあわせになれるのですか?」。
 最後に示されるその答え。
 そう、くるのか。
 そう、答えるのか。
 別段構えるでもなく、そう答える。
 たまらぬ感動であった。


 三位:『餓狼伝』/夢枕獏
 今年は夢枕御大の年でした。小ざかしい理屈はいらぬ。深い精神性などわからぬ。ただ、最強になりたい。その、あまりにも馬鹿馬鹿しい夢を本気で追い求める男たちの肉体が奏でる、唸りと軋みのシンフォニー。圧巻、である。こういう戦いの描き方もあるんだなぁ、と。これを見ると、自分の戦闘シーンが、どうにも瑣末なことに気を取られて本質を見失っているように思えてならなくなる。


 みなさんよいお年を。