螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

牙は磨耗してゆく。だが、鈍い輝きを放ち始める。

 何故こう薬局がしまるのは早いのですか。


(檻の隅の暗がりにうずくまっている)
(じっとこっちを見ている)


「それはね、夜になると薬物中毒の暴徒が襲い掛かってくるからなんだよ」


(腹部の気門から、赤ん坊の泣き声が聞こえる)
(じっとこっちを見ている)


 ジェノサイド。びっくりするほど。


(赤ん坊の泣き声が止む)
(空気分子の擦過音がやかましくなる)


「そうだね。その通りだ」


(のそりと起き上がった)
(檻は頑丈なはずだ)