書くために生きているのである。
それでも、書くしかないのだ。あぁ、書こう。明日は書こう。たとえ、挫折するとわかっていても書こう。間違いなく予定は果たせないけど書こう。しかしあの作品の書きづらさは本当になんなんだろうか。おおまかな展開は決まっているのである。にも関わらず次の一文がまったく出てこない。やはり自分の中での要求水準が高くなりすぎているのである。いつものあれである。ブルシットである。なんでシロガネが書きやすいかって大して高い要求水準じゃないからである。では下げるのか? 水準を? そしてクオリティを下げるのか? 嫌だ。嫌だよそれは。ではいかにして時間当たりのアウトプットのクオリティを上げるのか。それがわかれば何も苦労しないんだよ!!!! あぁ、なぜ俺は、こんな作品を書き始めてしまったのか。こんな、ニッチにもほどがある作品を。どうせこんなに苦労して書いたって大して読まれもしないのに。ああ、そうだ、読まれない小説を書く意味はあるのか。あるよ。そう反射的に答えるが、根拠などまったくないのである。夢枕獏がそう言ってたから妄信してるだけである。だが、しかし、これからもニッチな作品は書かざるを得ないのだろう。
時間切れ。
(そういえば夢枕獏の話はしてなかった。いずれやろう)