でも総合評価は決して低くない。『カド』よか上である
お前ら二人の信頼関係は、よくわからん軍服の女がやってきてちょっと甘言を弄したくらいのことで敵対関係になるような程度のものだったのかと声を大にして問い詰めたい。カロンはんはセレジアはんの話をちゃんと聞けと。そしてセレジアはんもアルタイル氏の欺瞞をもっと主張しろと。ていうかね、「え、なんでセレジア敵に回ってんのこれ。あれ? おかしくね? なに? なんかあったの? ちょっと言うてみ?」てなるのがどう考えても普通である。もうあのへんは本作に蔓延する負のご都合主義の集大成とでもいうべき見てらんない茶番だった。なんか悲運の巡り合わせで敵同士になってしまった主人公とヒロイン感を出そうとしていたが、いや、ちゃんと話し合えば余裕で回避できた結末ですよそれ。悲運でもなんでもないんだよなぁ。ていうかね、アルタイル氏側の被造物は全員、氏の真意をちゃんと理解したうえで協力する存在であるべきだったと俺は思う。戦いが胸を打つのは、それが譲れぬ思いのぶつかり合いであるからだ。本作は思いがぶつかってない。甘言にあっさり騙される愚か者と、それを指摘しようともしない愚か者との茶番劇に終始している。
時間切れ。
(次回、アルタイル氏の動機・目的について論ず)