ケイネス先生が穴を下り、大聖杯のあった空洞にたどり着いたとき、ディルムッドはすでに四肢を失い、消えかけているところであった。「――正直に言うと、貴様のことは最初から気に入らなかった」表情一つ変えずに、先生は口を開く。そしてディルムッドに背を…
――この荒唐無稽な命令が実現を見たのは、セイバーがすでに脱落していたことも要因として大きかったことだろう。そして聖杯の泥によってランサークラスという鋳型を外されていたディルムッドは、ほんのひとかけら残った正気のすべてを振り絞ってその命令に応…
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