お前は誰だ？

　特に結論も定めぬまま書き出しちゃった感。まぁいいか。
　仁ニキの行動原理には謎が多い。自らが生み出してしまった怪人たちについて責任を取るために、その殲滅に動き出す――までは、まぁ、普通なのであるが、そのための力を求めて自らもアマゾン細胞を取り込み（早い話が怪人化し）、そして怪人たちを滅ぼし尽くした後は自分自身すらも例外なく引導を渡すつもりでいる。目的のために命の危険を厭わない、どころの話ではない。目的達成したら死ぬつもりなのである。ちょっと尋常な心境ではない。そして怪人たちに対しては道義的にも心情的にも悪感情を抱いているわけではないのだ。むしろ我が子のように思っている。にもかかわらず、アマゾン殲滅にかけるこのモチベの高さは一体何なのか。生真面目で善良な人物ならば、そういうこともあるかもしれないが、仁ニキはかない飄々としたお道化たオッサンである。「人間かどうかなんて知るか。あるのは生きてるかどうかってことだけだ」という言葉からは、怪人に対する人間の無条件の優位性というものに対して否定的な見解を持っていることが察せられる。ではなぜ徹底的に人類の側に立つのか。わからん。二期で描かれることを期待しよう。

　時間切れ。

（あと元詐欺師の人が好き。あぁ、マモルくんが大好きだったんだなぁ、と涙腺が緩む）