集中型と拡散型があると考えても拡散型を使わない理由がわからない
『怪獣黙示録』を読了する。ううむ、不可解だ。本作においてゴジラは熱線の一閃で山を蒸発させ、都市を壊滅せしめる存在として描かれている。まさに神の遣わした黙示録の獣である。しかし――『怪獣惑星』のゴジラと、熱線の威力に明らかな隔たりがある。『黙示録』ゴジラと『怪獣惑星』ゴジラは同一個体ではないものの、ほぼ同じ力を持つ存在……であるはずである。しかし怪獣惑星ゴジラの熱線は、えーと人類側は飛ぶバイクみたいなものでゴジラの周囲を飛び回って撃ったりしていたのだが、惑星ゴジラの熱線は一射でバイクを一機撃墜できる程度の存在なのだ。お前これがさ、ものっそい連射できるってんなら話は別だけどさ、一発撃ったら数秒のクールタイムがあるわけですよ。お前、お前、そんなんで、仮に一射につき一人、百パーの命中率で人類攻撃を繰り返したところで、正直なところ人類が増えるスピードを上回ることはないんじゃねえのこれ、て思った。おかしい。映画のゴジラはなんであんな熱線がしょぼいんだ。いや、まぁ、その、ネタバレになるので詳しくは書かないが、
時間切れ。
(『怪獣惑星』は恐らく歴代最強のゴジラを誕生させようとしている。そういう趣旨の映画だ。それは間違いない。だが――駄目だ、ネタバレなしに説明できないなこれ)