螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

五分ぐらいカーソルを無意味に動かした

 「決闘しようぜ」「何だって?」「死ぬまでやるんだ。ここで、どちらかが死ぬ。俺たちに敵う山賊なんてもうどこにもいない。だから、さぁ、やろうぜ。殺し合おうぜ」みたいなことを言い出すわけだ。そして選択肢が表示されてしまうわけだ。「決闘を受ける」「断る」と。俺は……無論、悩んだ。まっさきに思ったのが、「殺したくない」という感情だった。やはり俺はこの男がけっこう好きなのだ。これからも殺伐山賊皆殺しライフを送っていて欲しい。いずれそれは終わるのだろうけど、少なくとも自分の手で終わらせたくなどない。それに、こいつが山賊を殺し続ける限り、まっとうに生きる無辜の人々がどれだけ救われるかわからない。こいつ自身は人非人だが、しかし刃蘭・ファッキン・アイオリアのファッキン善悪識別プロトコルに則れば紛れもなく正義の英雄である。だが――同時にこうも思う。ニルはこれ以降も命がある限り山賊を殺し続けるだろう。そして、どこかの時点で、油断するか、しくじるか、運が悪いかで、山賊に殺されることだろう。そしてこの時点でのアーロイ氏はすでに地上最高の戦士の一人と称して良いくらいの戦闘経験は積んでいるのだ。

 

 時間切れ。

 

(ヒャッハーとか言ってそうな雑魚山賊に殺される結末と、アーロイ氏に殺される結末。恐らくニル氏の末路は二つに一つだ。ならば……栄誉ある最期を与えることこそが真にこの男のためではないのか?)