螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

ディエスイレみたいなカッコイイ詠唱がしたい

血の道血の道と其の血の道血の道復(かえ)し父母の道。禍災に喘ぐ国土(くにつち)も此の加持に今吹き払う、伊勢の神風――!」

 瞬間――五人の祭祀と総十郎の精霊力が神威に当てられて爆発し、霊験凄まじき風となって王都に殺到した。それは玉座についた女王シャラウの膝の上に座すシャーリィの神統器(レガリア)へと流れ込み、瞬時に魔力へと変換される。
 カッと目を見開く。神韻軍刀が閃光と化し、境界を斬り裂くがごとく横一文字に振るわれた。

「――禁厭法・神楽鎮魂祭(かぐらたましずめのまつり)!」

 総十郎、王国を霊的要塞と化さしめるために大儀式を執り行うの巻。いや、うーん、なんんというか、魔法の理屈がガバガバである。どういうことだよこれは。いやまぁしかし、舞台となる世界の魔法体系はきっちり決める必要があるとして、総十郎の呪術に関して果たして原理や理屈を設定する必要があるのだろうか。現実の呪法だってそんな、原理なんてあってなきがごとしじゃないですか。ベニ松神や古橋秀之先生の描くような、強固な理論に裏打ちされた魔法とは根本から異なるものですよ。神秘系魔法ですよ。しかしここで「なにができてなにができないのかが曖昧」という、バトルものの登場人物としてはかなり致命的な欠点が総十郎に宿ることになってしまう。どうするのか。この段階に至っても、この男がどれだけのことができるのか、ゆるっゆるのふわっふわなのである。というかそもそも、八百万の神々に由来する呪法をなぜ異世界で行使できているのかという理由も不明である。あのー、なんか、主人公はさ、まぁ特異点存在と言いますか、自分の周囲に、故郷の世界の法則を纏っているんじゃねえのこれ、的なことをうすぼんやりと考えてはいるが、いや、法則て。重要なのは総十郎

 時間切れ。

(とマブダチになって力を貸している神格が存在しないということが問題なんであって、法則ってお前、それは関係ないんじゃないスかね? ううう、どうすればいいんだ……ワカラナイ……ワカラナイ……)