螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

仲間が死に過ぎて過剰に早急な結果を求めた感

 ここで述べておきたいのが、この超重要な決戦に赴く際の鉄華団の動機である。なんというか、マッキーにとって敵組織は不倶戴天の仇だったかもしれないが、鉄華団にしてみれば「気に入らないけど妥協して折り合って生きていくことは可能な相手」なのである。それがおめー、マッキーの誇大広告気味な甘言に乗せられてホイホイとついていっちゃったわけだ。ここでなんかオルガはんらしくないなと思った。まぁ、彼は「ここまで自分を慕ってついてきてくれた仲間たちに一刻も早く戦わなくても安定した収入が得られる暮らしをさせてやりたい」の一念で動く男であった。マッキーの語る、世界を変えようとか、そういう次元では生きていないのである。にもかかわらず、「バエルがあれば戦わずして勝てる」みたいな甘言にそそのかされて最終決戦に臨んでしまったわけだ。主人公陣営が赴く動機としてはいささか以上にしょぼい。これが、本作から受けるモヤモヤの、最大のものの一つであった。どうあっても敵組織との関係を致命的に悪化させ、「奴らが健在な限り俺たちは永遠に浮かばれない」という状況をつくるべきだったのではないか。

 時間切れ。

(おめーはそんな他人の動機に乗っかって魂の底からマジになれんのかって話ですよ)