螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

オーゥ……

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 「投降を勧告します。ピガガーッ」直後に斉射されるガトリングガン弾幕を大跳躍で交わすと、俺はショットガンを撃ちながら上空から襲い掛かった。反応して突き込まれてくる電磁サスマタを身を捻って回避し、全体重を乗せた手斧の一撃を叩き込む。「死に晒せーッ!!」「ピガガッ!?」装甲に一文字の亀裂が走り、内部のなんかようわからんごちゃごちゃした構造が露出する! 「滅べ社畜概念ーッ!!」そこにショットガンの銃口を突っ込んで撃発、撃発、撃発。「ピ……ガガ……社畜、ロボ、は、賢く、強い……ピガ……」徐々に弱まってゆく電子音声。しかし。「ピ……ガ……バール……さ……」「!?」俺はぞっとした。何か、あってはならないことが起こったような気がした。聞こえてはならない声が、聞こえた気がした。「え……」俺は、自失した。今、こいつ、何か、言っ……た……? 俺は突き動かされるように装甲を手斧でこじ開け、中のようわからんコードだかなんだかを切断し――やがてソレに行きついた。緑の液体に満たされた、透明な円筒形の容器。その、内部に。内部に。「ア……アア……」俺は体の芯を不快な冷たさと痺れが走るのを感じた。体に力が入らなかった。そこには酷使され、委縮した脳みそが浮かんでいた。容器のラベルには、「ENDO-7743」とプリントされていた。

 

 時間切れ。

 

(トゥドゥカナーイ……)