螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

クッソ無様な進捗恥ずかしくないの?

 刃を手首に滑らせ、鬼火にも似た火花を散らしている。
「――〈心(なかごぼし)〉。」
 瞬間、

 つまりジアドの脳みそにあるのは、食欲でも睡眠欲でもなく、「存在欲」とでも言うべきものなのではないか。性的な行動をとらないのは、それを満たさずとも存在することに不都合はないからである。もちろん誰しも「生きたい」とは思っていると思うが、正直その気持ちは何か具体的な行動を促すような強い気持ちではないと思う。たとえ、なんかすごい危機に見舞われて、一秒後の生存するら危いような状況であったとしても、そのとき我々の胸を満たすのは「死にたくない」であって「生きたい」ではないような気がするのである。だが――ジアドくぅんには「在りたい」しかない。「死にたくない」はない。で、彼自身はこの「在りたい」を自覚していない。ゆえに、食欲も睡眠欲もないにもかかわらず食事と睡眠を摂って命を維持し続けている自分の心の機序が理解できず、疑問を抱いている。ここまでは良い。問題は、ランダムに人を殺す不合理な行動の理由である。言うまでもなく、「在りたい」のならば不必要な殺しなどしないほうがいいはずである。もちろん、彼の力はあの世界においても凶悪の一言であり、たとえどれほど恨みを買おうがそれで存在が脅かされる可能性は非常に低い。低いが、それでもリスクであることに変わりはない。

 

 時間切れ。

 

(あるいは――「ランダムに殺したり殺さなかったりする」という行動様式が生存に有利に働くのか? どういう理屈で? わからない……)