ひとに優しくするのは難しい
そろそろ何か言わねばならないような気がするのですが発言を考えると「いやそれ別に言わなくて良くね? なんか意味あんの? ハハン?」などと脳内でカウンターフォースが発生して紛争に突入した挙句面倒くさくなり結局何も言わないというのがいつもよくあるパターンであり、今回もなんかそんな流れでひと月以上(推定)なにもしないまま時が流れるに身を任せていたわけなんですが、いやいやいや何も言わんのはないだろうなんか言えよ伝わらないかもしんないけどさぁ、オイ、という感じでようやく行動を起こす気力が芽生えてきた系のアレなのでなんか言います。
そんなつもりじゃなかったんです。
極論してしまえば言いたいことはそれだけであり、不満の表明であると同時に謝罪でもあるこの言葉の意味がわからない人はこれ以降は読まなくて良い。
俺は今たった一人の特定個人に向けて文章を書いている。連絡手段もないことだし。
何がマズかったのだろう。
何かがマズかったのだろうな。
思い当たるフシは、考えてみればないでもない。しかし、何の確証もない。
いやそもそもこの結果は当人にとってネガティブなものなのか?
その判断をすることすら今の俺には不可能であり、すべて憶測の域を出ない。しかし自分は無関係だと思えるほどツラの皮は厚くない。
あのときもっと良く考え、違った言葉を選んでいれば、劇的に違う未来が待っていた――などと考えるのは、やはり傲慢なことなのかも知れない。俺が何をどう言おうが関係なく、彼はこの決断をしたのかもしれない。
しなかったのかもしれない。
断言できることなど何もない。
だから、相手の内心を想像するのはやめる。とても気になるけれど、ついついしそうになるけれど、やめる。
確実にわかる自分の内心だけを発言する。
何も言わずにそれはなかろう。
あなたの決断を否定するつもりはない、とか、俺にひとこと断る義務なんてもちろんない、とか、そんなツッコミ封じの空虚な予防線を張る必要を認めない。本心だけを言う。
付き合い長いじゃないですか。
そんなさびしいことをしないでくださいよ。
なにかひとこと言ってくれれば、自分としても反省なり後悔なりできようものですが、これでは何の決着もつけられない。
少なくとも俺は、あの会話を行うのに相当の勇気と覚悟をふり絞りました。
だから、あなたにとって俺の言葉がどういう意味を持っていたのか、とても知りたいと思う。