螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

悪を根拠とする社会などありえないはずであるが……


 あー、ぜんぜんのびねえーーーーーー。『閉鎖区』女性向けだった事変がショック過ぎたのか……いやよく考えたらそれは別に関係ねえわ。あー、うー、『1984年』をいまさら読了する。全体主義ディストピアを描いた作品であるが、特筆すべきは「耳障りだけは良いきれいごと」を体制側が吐かない点である。彼らはひたすらに憎悪を煽り、密告を推奨し、とにかく「ほんとはこんなことしたくないんだけど今はしかたないんや……!」みたいな自己正当化をまったくしない。党による支配が完全になれば、そこには憎悪と悪意しかない社会がやってくる、と臆面もなく言い放つのだ。そしてそれこそが人類の幸福なのだと。終盤にこの演説を読んだ時の、この衝撃はなかなか類を見ないものであった。あと、あのー、なんか言葉狩りについての独創的な観点が面白かった。例えば「反逆」という単語を辞書から徹底的に消し、すでに出回っている書物からも徹底的に消し、学校でもそんな単語は教えないように徹底的に圧力をかけた場合、人々は反逆

 時間切れ。

(について思考することすらできなくなるのだ。名前のない概念は認識できず、扱うこともできないという人類の認識構造を突いている)