螺旋のモノリス~京都湯けむり殺人神父ラヴィニ―のドキ☆釘付け魅惑大胸筋~

小説書きでミニチュアゲーマーが何の生産性もない無益なことばかり延々とくっちゃべってるブログ

クラコルン氏は見た目もかっこよかったから好きだった

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 かくして、モルドールの片隅で、クラコルン軍とモッグ軍が激突した。俺は戦場が良く見える高台から高みの見物である。これでクラコルン氏が押されるようであれば、弓矢でちょいちょいと狙撃して援護するのもやぶさかではなかったのだが――実際の戦況はそんなことにはならなかった。最初からクラコルン軍が優位に戦いを推し進め、モッグ軍は次々と討ち取られていったのである。ヒョー! さすがはクラコルンはんやでぇ!! と大喜びだった俺の前で、ついにモッグ氏もダメージを受け始める。まぁ、彼も圧倒的戦闘力で雑魚オークを薙ぎ払ったりしていたが、クラコルン氏の研ぎ澄まされた投げ槍による狙撃は的確に体力を削っていった。もはや万事休す、テメーはそこで惨めに死ぬんだよォ!! と高笑いしていた俺であったが、モッグ氏の体力が半分を切った時点で状況が激変する。「敗北が嫌い」という名のスキルをモッグ氏は持っていた。体力が減ると激昂して強化される感じのスキルだ。それが発動した。だがまだ俺は焦っていなかった。この時点でクラコルン氏は無傷。つまり二倍の体力差である。猛然と雑魚を蹴散らしてクラコルン氏に斬りかかるモッグ氏であったが、まぁ

 

 時間切れ。

 

(やっぱり危ないようなら狙撃で助けてやればいいか、ぐらいの気持ちで高をくくっていたのである)