「劣勢になったから」と言う理由では武器に頼って欲しくないのである
『バキ 最強死刑囚編』第五話を視聴する。スペックと花山薫がものっそい殴り合うの巻。スペックサイドの主観における「強さ」の定義とは何なのだろうかと考える。彼は不意打ちをまったく恥ずべき事とは考えていない。不意を打って敵に有効打を浴びせられるのならば、躊躇なくそうする。しかし、一方で素手で敵を殺すことにこだわりがあるようにも思える。卑劣な手段の行使にまったく躊躇いを抱かないのであれば、毒殺とか狙撃とか、なんかそういうリスクを最小限にした殺害方法はいろいろとあるにも関わらず、彼は敵を目の前に置いて、直に殴り殺そうとする。これはなぜか。つまり、卑劣を厭わないのであれば、戦略レベルのハメをも躊躇なく行使すべきではないのか。大量の人員を動員して、ライフルで狙撃させるべきではないのか。だがスペック氏はそれはしない。俺は今まで「素手で殺す」ことに、何か氏にとって重要な基準があるのではないかと思っていたのだが、今回でその考えは誤りであったことが明らかになる。なんか炸裂弾を花山氏の口に突っ込んで
時間切れ。
(殴りつけて起爆させるという鬼畜所業に出たのであるが、つまり相手を殺傷する手段は素手に限定されないのである。では彼の哲学というか線引きが何なのか良くわからなくなってくるのである)